中途採用サイト9社比較と自社に適した求人サイトを選ぶポイント
中途採用を行ううえで、求人サイトは活用したいツールのひとつです。
しかし、「そもそも中途採用の求人サイトってどういうもの?」や「いろいろな求人サイトがあるけど、どのような違いがあるの?」などといった、悩みも少なくないでしょう。
この記事では、多くの求人サイトをサポートしてきた私たちが求人サイトとは何かについて解説し、さらに代表的な求人サイトを選ぶ際の大切なポイントについて紹介します。
目次[非表示]
中途採用の求人サイトの特徴と利用率
ここでは、中途求人サイトについて基本的事項を解説し、求人サイトがどのくらい利用されているのか紹介します。
中途採用の求人サイトの主な特徴
中途採用の求人サイトは「転職サイト」とも呼ばれ、インターネット上に企業の求人情報を掲載し、転職希望者から応募を集める求人媒体です。
中途採用の求人サイトの主な特徴をまとめていますので、確認してくださいね。
・誰でも閲覧でき、良い求人があれば転職しようと考える「転職潜在層」を含む幅広い人材からの応募が期待できる
・求人情報誌などの紙媒体と比較して、求人の情報量を多く掲載できる
・サイトの種類によって、文章以外に画像や動画などを掲載できるサービスがある
中途採用者の求人サイトの利用率
2014年に発表された厚生労働省による「入職者の入職経路に関する分析」では求職者がどのような経路から職を得ているか示していますが、実際に転職をした749万人のうち1番多かったのは広告つまり求人サイトで268万人でした。
仕事探しにおける求人サイトの利用率は全体のおよそ36%で、ちなみに2位の位は縁故は121万人でおよそ25%、3位のハローワークは107万人でおよそ22%となっています。
2000年から2014年で3%増加しているように、職探しにおける転職サイトの利用率は年々上昇傾向にあり、今後も利用者は増え続けるでしょう。
求人サイトで中途採用するメリット・デメリット
求人サイトを利用する前に、求人サイトを利用する際の良さと欠点を把握しておきたい方も少なくないでしょう。
ここでは、中途採用で求人サイトを利用する際のメリットとデメリットについて説明します。
求人サイトで中途採用するメリット
まずは、6つのメリットを確認していきます。
(1)全国の転職潜在層を含む幅広い層に求人を広く告知できる
中途採用の求人サイトはパソコンやタブレット、スマートフォンなどインターネットを閲覧できれば、誰でも閲覧できます。
転職希望者は基本的に無料で中途採用の求人サイトを利用できるので、幅広い層に求人を告知できるでしょう。
(2)求人の検索軸が豊富で、採用要件にマッチした人材の応募が集まりやすい
中途採用の求人サイトには求人の検索軸が豊富に用意されており、転職希望者の希望する業界や職種、年収、休日などの条件に合う求人が見つけやすいよう工夫されています。
企業側にとっては、自社の希望する採用要件を求人に明確に記載し、検索軸に反映することにより、採用要件にマッチした転職希望者に向けてアピールできる効果もあるのです。
(3)掲載できる求人の情報量が多い
求人誌などの紙媒体と比べ、掲載できる情報量が多いのも特徴です。
求人サイトでは応募条件や会社の魅力をより具体的に、写真や動画などを使って伝えることができるため、求職者の応募意欲を高められます。
また、応募条件を詳しく記載することができるため、応募条件と合わない求職者からの応募を避けることも可能です。
(4)複数人採用することで、採用単価を抑えられる
中途採用の求人サイトの料金は求人広告の掲載費用となり、何人採用しても料金が変わらないことが多いです。
つまり、1回の掲載で目標人数を採用できた場合、採用費用を抑えられます。
ただし、求人サイトによって「応募課金型」や「採用課金型」など、料金体系が異なる場合があるため、注意が必要です。
(5)採用ニーズに応じて料金プランのカスタマイズができる
中途採用の求人サイトには複数の料金プランがあるのが一般的です。
料金の高い上位プランや基本プランのほか、各社が必要に応じて選択できるオプションプランなどがあります。
予算や採用ニーズによって料金プランを選択しましょう。
上位プランやオプションプランのメリットは、伝えられる情報量が増えたり、求人の掲載順位が上がったり、求人をトップページなどの広告枠に掲載できたりと、より多くの応募者にアピールすることが可能なことです。
(6)自社や採用活動をしているとアピールできる
中途採用の求人サイトは、インターネットがあれば誰でも閲覧できるため、求人を告知する以外に、採用活動を行なっていることや自社を知ってもらえるきっかけになります。
求人サイトで中途採用するデメリット
(1)費用がかかる
Indeedのように無料掲載のサービスを提供している場合もありますが、求人サイトに求人広告を掲載する際には費用がかかることがほとんどです。
求人広告の掲載料が発生する仕組みには掲載課金型と成果報酬型があります。
掲載課金型は求人広告を掲載する場所や期間に応じた費用が発生し、成果報酬型は求職者からの応募や採用が決まった場合に掲載料が発生する仕組みです。
ただし掲載課金型は成果報酬型とは異なり、採用に至らなくても費用がかかるため、注意しましょう。
(2)応募者の対応に時間がかかる
求人サイトを利用する場合、求人サイトに掲載する求人広告の作成から、求人広告への応募者からの申し込みに対する連絡や面接の日程調整など、自社で行わなければいけません。
そのため、採用が決まるまでに想定よりも時間がかかってしまうこともあるでしょう。
応募者とのメールのやり取りや社内での採用に関する情報共有といった採用業務が非効率になっていないか注意する必要があります。
(3)期待する応募が来るとは限らない
多くの求職者が求人サイトを利用していますが、自社が採用したいターゲットとなる応募が、なかなか来ないこともあります。
期待したような応募がない場合、自社が求める人物が応募するよう、求人広告の内容を見直すことが必要です。
「ひと目で分かりやすい職種名にする」「自社が求める資格やスキルなどを記載する」などを行うことで効果改善が期待できます。
採用担当者が中途採用の求人サイトを選ぶ3つのポイント
ここでは、求人サイトに中途求人サイトを載せる際に重視すべきポイントを紹介します。
(1)中途採用の求人サイトの特性を把握する
求人サイトにより、年齢・性別・得意とする業種・職種が異なります。
どんな業種・職種にも対応している求人サイトは複数ありますが、経験や専門的なスキルを持った求職者が集まる中途採用の求人サイトもあれば、20代の若手や未経験者が多い中途採用の求人サイトなどもあるのです。
その他にも業界や職種に特化している、女性採用に強いといった中途採用の求人サイトも複数あります。
それぞれのサイトの特性や自社ターゲットの会員数などをしっかり見極めた上で自社に最適な中途採用の求人サイトを選定することが重要です。
(2)企業が使うことのできる機能を確認する
求人サイトにより利用可能な機能は異なります。
「自社の採用活動にどのような機能があれば効率よく進めていけるのか」という観点で事前に把握することで、スムーズな採用につながるでしょう。
どのような機能があるのか、例を2つあげていますので確認してください。
スカウトメールは、自社の採用要件にマッチするターゲットに対し、メールやメッセージで直接アプローチのできるツールです。
採用成功率を高めるためにも、「求職者の履歴書が見れるのか」「スカウトメール配信通数は何件なのか」「有料なのか無料なのか」「文面のカスタマイズは可能なのか」など確認しておく必要があります。
例2)原稿修正
求人を掲載してみたけれど予想以上に応募が集まらないなど、採用活動中に思った成果を上げられない場合、応募数などの効果を見ながら、「原稿修正」をした方がよい場合があります。
求人サイトによっては、原稿修正が有料な中途採用の求人サイトもありますので、事前に原稿修正の有無についても確認しておくべきでしょう。
(3)費用対効果を考慮する
採用活動にあてる予算は、各企業によって異ります。
採用活動を成功させるために、中途採用の求人サイトにどれくらい費用がかかりどれくらいの効果が見込めるのか、事前にリサーチをおこないましょう。
同業他社での実績や効果、時期による結果の変動などを考慮し、自社の場合の想定を見極めます。
予算だけで判断をせず、費用対効果を意識しながら求人サイトを選ぶことがポイントです。
《特徴別》中途採用におすすめの求人サイト9つを比較
中途採用を募集するにあたり求人広告の利用を検討している採用担当者の中には、「どの求人サイトを利用すればいいのだろう」といった悩みもあるでしょう。
ここでは、中途採用にうってつけの求人サイトを9つ紹介します。
多くの求職者が利用している求人サイト
(1)マイナビ転職
【特徴】
・全国180万人のスカウト登録者に直接アプローチが可能
・登録者の多くが若手であり、20代~30代の人材に強い
・掲載中3回まで無料で原稿修正可能
【掲載件数】 10,842件
【掲載費用】20万円〜
(2)リクナビNEXT
【特徴】
・2020年時点で会員数1000万人と最大級で、求職者の約8割が利用している
・4週間掲載と2週間掲載プランがそれぞれ5種類、合計10種類と掲載プランが豊富
・転職希望者の履歴書検索・ダイレクトメールなど機能が豊富
【掲載件数】 48,069件(2021年1月時点)
【掲載費用】18万円〜
(3)en転職
【特徴】
・求人サイトNo.1の情報充実度と信頼性でミスマッチを抑えることができる
・会員の約7割が34歳以下と若手に強い
・出稿予算に関わらず、新着順に「上位表示」される
【掲載件数】 5,029件
【掲載費用】20万円〜
業種や性別などに特化した求人サイト
(1)doda
【特徴】
・キャリアアップを目指す求職者が多く登録している
・IT・モノづくりエンジニアの採用に強い
・経験者が多く登録する人材紹介も含まれる為、経験者や即戦力の採用も可能
【掲載件数】 76,444件
【掲載費用】10万円〜
(2)type
【特徴】
・AI機能を搭載し、精度の高いマッチングを行える
・エンジニア採用のための職種コード設定が可能
・掲載中の無料原稿修正が可能
【掲載件数】 2,358件
【掲載費用】35万円〜
(3)Green
【特徴】
・スカウト機能、ダイレクト・リクルーティング機能によって、欲しい人材へ直接アプローチが可能
・IT、Web業界のベンチャー企業の採用に強い
・成功報酬型のため、採用ができなかった際の費用のリスクがない
【掲載件数】 17,149件
【掲載費用】0円、成功報酬30万円〜
(4)イーキャリア
【特徴】
・オンライン面接機能、SMSによる面接リマインドなどの機能を搭載
・1回の掲載で3原稿(3職種)同時掲載が可能
・掲載内容の修正・更新・職種の変更が無料でできる
【掲載件数】 10,289件
【掲載費用】20万円〜
(5)Re就活
【特徴】
・20代や第二新卒の若手人材を専門としている
・未経験から育成したい人に向いている
・Webサイトに求職者との面接が可能なWeb面談機能が搭載されている
【掲載件数】 943件(2021年9月時点)
【掲載費用】28万円〜
(6)女の転職@type
【特徴】
・2021年時点で女性会員数約144万人で、女性に特化している
・「事務・経理・人事系」や「サービス・販売系」などの女性目線での掲載や求人に強い
・正社員・契約社員で働いている登録者が65%正社員・契約社員の採用に強い
【掲載件数】 2231件(2021年9月時点)
【掲載費用】20万円〜
求人サイトを使った中途採用に必要な3つのこと
求人サイトを利用するにあたって、「社内でやっておくべきことはあるか」は気になることのひとつでしょう。
ここでは、求人サイトで求人広告を掲載する前に必要な準備を3つ紹介します。
採用計画を立てる
ここでいう「採用計画」とは、自社が求める人材を効果的に採用するためのプランで、どの部署に誰を異動させるのか、新しく採用した人材をどの部署に配置するのかといったものも含みます。
採用計画を立てることで、どのような人材が自社に必要か、何人、どういった部署に必要かが明確になり、採用活動をスムーズに行うことができるでしょう。
(1)求める人材・採用ターゲットを決める
採用を始める前には、自社がどのような人材を必要としているのかを明確にしておく必要があります。
まずは調理師免許や大型自動車の免許など業務に必要な採用条件を洗い出しましょう。
次に、採用したい人材に求める条件を考えます。
例えば、飲食店での勤務歴や経験、採用する業種での5年以上の勤務など、自社でどのような人物が活躍できそうかまとめると良いでしょう。
(2)掲載期間・時期を決める
掲載期間や時期を決める必要があるのは、業種によってそれぞれ適した時期があるからです。
例えば、サービスや販売系だと、セールの時期や繁忙期では転職活動をする人は減ってしまうため、逆算して早めに求人広告を出す必要があります。
自社の業種の繁忙期に合わせて必要な人材を確保するためにも、前もって求人広告を掲載する必要があるでしょう。
掲載する求人サイトを選ぶ
自社の採用計画と求人サイトごとの特徴を照らし合わせて、自社にとって最適な求人サイトを選びます。
例えば、女性の採用を考えている場合は「女の転職@type」、若手を自社で育成し将来の幹部候補を探している場合は「Re就活」など、自社のニーズと求人サイトの強みが合っている求人サイトを選ぶと、効率の良い採用が期待できるでしょう。
求人情報の共有や応募者を迎える体制を整える
社内で面接や説明会の日程、応募者とのメールといった採用情報を共有し応募者を受け入れる体制を整えることで、採用後まで含めたたスムーズな採用活動ができるでしょう。
社内での情報共有には採用管理システム(ATS)を活用するとよいでしょう。
採用管理システム(ATS)を活用することで、応募者とのやり取りから面接日程まで、さまざまな採用情報を社内で効率的に管理できます。
まとめ
ただ単に転職希望者と企業をつなぐだけではなく、双方を確実にマッチングさせるための特徴や便利な機能が充実している中途採用の求人サイトを利用することで、効果的な採用活動を行えます。
そのためにも、自社にとって最適な求人サイトを選ぶことが必要になります。
どの求人サイトが自社の欲しい人物とマッチしやすいのか、どのような機能があればスムーズに採用活動を進めていけるのかを考慮しましょう。
この記事を参考に、自社に合った求人サイトを選んでくださいね。
これまで、リスティング広告や求人サイトに高額な掲載料を支払っていたのなら、この機会にIndeedの活用が出来る採用サイト作りを検討しませんか?
無料で貴社に必要な機能を盛り込んだ最安値お見積りが出来ます!