初心者必見!Indeedの効果を上げるためのアナリティクス活用法
アナリティクスはユーザーのアクセス状況や流入経路、行動パターンを分析ができる、非常に便利なツールです。
世界的に利用されている求人情報の検索エンジンである「Indeed」を利用すれば、求人掲載だけでなく、Indeedのアナリティクス機能を使用し求人の改善もできます。
応募を増やすためにも、この記事を参考にアナリティクスの基礎知識を知り、Indeedを効果的に活用していきましょう。
このコラムの目次
Indeedの基本知識とアナリティクスが必要な理由
Indeedとは
Indeedは、世界的な規模で利用者がいる求人情報の検索エンジンです。
2004年にアメリカで設立され、世界で60以上の国と地域と28言語でサービス提供しており、利用者数は毎月2億人にのぼっています。
Indeedの求人検索エンジンは、求職者が希望の職種・勤務地を入力すると、マッチした求人案件が表示される仕組みです。
キーワードに呼応して検索結果が上位から順に表示され、上位にある求人ほど求職者の目にとまりやすくなっています。
無料掲載と有料掲載があり、自社の採用目的によって掲載プランが選ぶことが可能です。
※詳しくはこちら→Indeed(インディード)に広告を出したい!かかる費用の目安とは
Indeedにアナリティクスが必要な理由
アナリティクスとは、サイトを訪問したユーザーについて、流入経路や行動パターンなどのアクセスデータを蓄積して分析するツールのことです。
サイトを運営する場合、コンバージョン(サイト上で得られる成果)につなげるために改善し続けなければなりません。
その改善ポイントを見つけるためにデータ分析が必ず必要となることから、アナリティクスの活用が必須なのです。
さらに、アナリティクスを導入するとさまざまな効果が得られます。
たとえば、求人ページが「誰に」「どれくらい閲覧されているのか」「どのページを何ページくらい見てくれたのか」などがチェック可能です。
1ページだけ見てすぐにサイトから離脱してしまった人の数も調べることができますし、閲覧数だけではなく検索キーワードの内容や、「利用している端末は何か」「どのくらいの時間見てくれたのか」まで調べられるのがメリットといえるでしょう。
「サイトをターゲットにちゃんと見てもらえているのか」「ターゲットにとって魅力のあるサイトを作れているのか」を知るには、アナリティクスの活用は欠かせません。
2種類のアナリティクスの特徴と使い方
Indeedで利用できるアナリティクスには、「Indeedアナリティクス」と「Googleアナリティクス」の2種類があります。
これら2つのアナリティクスは特徴や使い方が異なるため、それぞれ確認し、使い分けるようにしましょう。
Indeedアナリティクス
特徴
Indeedアナリティクスは、Indeedアカウントを取得すればすぐに使えるアナリティクスです。
Indeedアナリティクスでは管理画面から非常に多くのデータを得ることができ、「表示回数」や「クリック数」「コンバージョン率」「応募数」などを見ることができます。
また、Indeedは広告がクリックされたときにはじめて広告料金が発生する仕組みですが、このクリックで発生した料金が現在いくらなのかも、「コストパフォーマンス」という項目でチェックすることが可能です。
ただし「応募数」を見るためには、「コンバージョン・トラッキングコード」と呼ばれる計測用のタグをページ内に埋め込まなければならないなど、一部のデータを得るためにはアカウントを取得したあとにもう一段階作業が必要になる点は注意が必要となります。
使い方
コンバージョン・トラッキングコードの埋め込み方法は次の通りです。
ナビゲーションメニューから「アカウント」を選択し、「コンバージョン・トラッキング」をクリックします。
コンバージョン・トラッキングコードが表示されるので、これをコピーし、応募完了ページ(応募手続きが完了した際に表示されるページ、つまりthanksページ)に貼り付けます。
この作業が済めば、「応募数」などを計測することが可能になります。
Googleアナリティクス
特徴
Googleアナリティクスは、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で利用できるアナリティクスです。
Googleアナリティクスでは非常に高性能なデータ解析が行え、「ユーザー(訪問者数)」「セッション(訪問数)」「ページビュー数(1セッションで閲覧されたページ数)」「直帰率」などのさまざまなデータを24時間取得できます。
使い方
GoogleアナリティクスをIndeedで使えるようにするためには、「Googleアナリティクスのアカウント取得」と「Indeedへの埋め込み」という二段階の作業が必要です。
Googleアカウントを作成し、それを使ってGoogleアナリティクスのアカウントも取得します。
アカウントを取得したら、次にトラッキングコードを取得しましょう。
「お申し込み」ボタンをクリックすると、対象サイトの詳細を入力する画面が出てくるので、Webサイト名やURLなどを入力します。
その後、「トラッキングIDを取得」ボタンを押すとトラッキングコードが表示されるため、これをコピーし、Indeedアナリティクスの場合と同じように「採用ページ」「応募完了ページ」の2カ所に埋め込みましょう。
埋め込み作業が完了したら、コンバージョンの目標を設定すれば手続きは完了になります。
3つのアナリティクスと導入前の注意点
アナリティクスを導入する際には、IndeedアナリティクスとGoogleアナリティクスでそれぞれ異なる注意点があります。
「応募数」や「ユーザーの訪問数」が計測できなくなるため、導入する際は必ず以下の注意点を確認しましょう。
トラッキングコードの埋め込みを忘れない
トラッキングコードを埋め込まないと、応募数などの重要データがそもそも計測できなくなります。
アナリティクスを導入するなら、初期設定と同時にトラッキングコードの埋め込み作業まで行ってしまうことがおすすめです。
トラッキングコードは正しい場所に貼り付ける
IndeedアナリティクスでもGoogleアナリティクスでも、貼り付け箇所はページのソース内の最初のタグの直後に改行して貼り付けます。
間違った場所に埋め込んでしまうと、正確な値を測定できなくなるので注意しましょう。
埋め込み作業が完了したら、正常に計測できているか一度チェックしたほうが安心です。
トラッキングコードが正しく埋め込まれていれば、数時間くらい経つとデータ収集が開始されます。
最初は白紙だったグラフに何か変化が書き込まれていたり、0だった数値が動いていたりしたら、埋め込みは成功したと考えて問題ありません。
アナリティクスの活用は採用ページの自社運用が前提
アナリティクスはとても便利で、アカウントの取得や設置作業を行えば、すぐにでも活用できるというのがメリットといえるでしょう。
ただし、これは採用ページを自社で運用していることが前提です。
そもそも採用ページを自社で運用していない場合には、アナリティクスを導入するまでに非常に時間がかかることもあります。
採用ページを自社で作成・管理していない場合は、トラッキングコードの埋め込みに最大で10営業日かかってしまうかもしれません。
アナリティクスを活用してIndeedを効果的に運用したいなら、採用ページは自社運用しましょう。
採用サイトの作成・運用を行ってくれるサービスを使う場合でも、外注するのではなく自社で作成して運用できるようなサービスを選ぶのがおすすめです。
※詳しくはこちら→Indeedでコンバージョンを測定する方法と分析する時の3つの注意点
アナリティクスで見るべき5つの指標
アナリティクスではさまざまなデータを知ることができ、Indeedの応募効果を高めることに役立ちます。
最後に、Indeedを運用する上で着目すべき指標や活用法について見ていきましょう。
表示回数
「表示回数」とは、自社の求人ページをユーザーが表示した回数です。
表示回数が少ない原因
求職者が求める情報が求人ページに記載されていないことが考えられます。
改善策
Indeedはフリーワード検索型の検索エンジンです。
求職者は「フリーワード+勤務地」や「フリーワード+地域」などキーワードを入れて検索する仕組みになっているため、求人ページに入れるキーワードが重要です。
求職者はIndeedの検索エンジンに勤務地と職業名を入力して検索することが多いため、求人ページに勤務地と職業名を記載してください。
また求職者は「土日休み」や「賞与あり」など、自分が求めている働き方や報酬などのワードを入れて検索することが多いです。
求職者が入れる検索キーワードを意識しながら求人ページを作成することで、表示回数の増加が見込めるでしょう。
クリック率
「クリック率」とは、広告や求人ページへのリンクをクリックした数を表示回数で割った値を指します。
株式会社リクルーティング・デザインのコラムによると、Indeedのクリック率の推奨値は3〜5%といわれていますが、この値よりも自社のクリック率が推奨より低い場合は、改善が必要だと言えるでしょう。
クリック率が低い原因
職種名や労働条件が魅力的でないことが原因に挙げられます。
改善策
クリック率が低い際は他社の労働条件や検索キーワードを調べて、求人ページを見直してみましょう。
求人ページの見直しをする際に、求人ページに検索されやすい労働条件や報酬などの検索キーワードを追加すると、表示回数が上がるかもしれません。
応募率
「応募率」とは、自社の求人ページに応募してきた割合を指します。
株式会社メディアハウスホールディングスのコラムによると、Indeedの全国の全職種の平均応募率は0.5%と言われており、平均応募率よりも応募率が低いとIndeedの効果が出ていないといえるでしょう。
応募率が低い原因
給与や待遇といった条件面が他社の求人よりもよくないことや、求人ページに記載している求職者が応募するための情報やきっかけが不足していることなどが挙げられます。
改善策
給与や待遇だけではなく、企業理念や企業風土などをきっかけに応募する求職者もいます。
そのため、他社の給与や待遇といった条件面をIndeed以外の他媒体も含め調査したり、「求職者が求めている情報は何か」を分析したりして、自社の求人ページを改善しましょう。
クリック単価
「クリック単価」とは、広告が1回クリックされる際にかかる費用を表します。
クリック単価は広告でユーザーをサイトに流入させる単価で、クリック単価が低いと広告の費用対効果が高くなります。
クリック単価の相場は1クリック数十円のキーワードもあれば、1クリックで10,000円を超えるキーワードもあるため注意してください。
クリック単価は求人を募集する地域や業種や職種によって異なりますが、相場は100円〜1000円といわれています。
クリック単価が高くなる原因
Indeedでは、クリック単価を上げると検索画面に表示されやすくなる仕組みです。
そのため競合が単価を上げ価格競争が生まれてしまい、クリック単価が上がってしまうのです。
改善策
クリック単価を改善する方法は、「単価の目安を決めておくこと」や「広告の品質を向上させること」が挙げられます。
また予算設定によっては1日数クリックで予算を使い切ってしまうこともあるため、予算の消化状況に合わせてクリック単価を調整しましょう。
オーガニック検索での表示率
「オーガニック検索」とは、検索結果画面の有料掲載を除いた部分を指します。
Indeedの求人の一覧画面の左下にスポンサーと表記されている広告が有料掲載であるのに対し、日付のみが表記されている広告がオーガニック検索です。
オーガニック検索での表示率が低い原因
オーガニック検索は検索方法によって表示されたり非表示になったりと安定しません。
また1秒間に10件前後の新規の求人があらゆる経由で追加されているため、 Indeedのオーガニック検索は有料掲載よりも表示されにくくなっていることも原因です。
改善策
オーガニックが表示されているかどうかを、Indeed管理画面のアナリティクスにある求人ダッシュボードで確認しましょう。
アナリティクスから表示回数やクリック数を見て分析し、施策を試していく必要があります。
オーガニック検索での流入を増やす施策としては、ページ内のコンテンツを充実させることが重要となるため、検索キーワードの最適化やリンクの導線の見直しを行いましょう。
まとめ:分析がうまくできないときは代理店を利用しよう!
アナリティクスは、求人サイトのページを効率的に運用してターゲットに応募してもらうためにとても重要なツールです。
ただし、アナリティクスを使うにはトラッキングコードの埋め込みが必要ですし、「データをどう分析してどこをどう改善していけばよいのか」といった専門的な知見も必要なため、初めてアナリティクスに触れる人にとっては、アナリティクスの操作は難しいことも少なくありません。
社内にアナリティクスに詳しい人材がいればよいですが、本業が忙しいなかでは難しい場合が多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、面倒な手続きを代行してくれてアナリティクスの操作も行ってくれるIndeedの代理店を活用することです。
Indeedでは3つのアナリティクスを利用することが可能ですが、それぞれに特徴があり、慣れないタグの埋め込み作業も必要になります。
初めてアナリティクスを使う人には最初の設定だけでもハードルが高いですし、アナリティクスで取得できた多くのデータのどこをどう見ればいいのかわかりにくいこともあり、限られた時間と人員のなかでアナリティクス解析とIndeed運用をともに行うことは、非常に難しいのが現実です。
早く効果を出したいと考えるなら、Indeedにもアナリティクスにも詳しいトルーをおすすめします。
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