採用ノウハウ記事

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小売業の採用を効率的に行う方法とは

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小売業の採用活動を行う中で、「人材が集まらない」「早期退職してしまう」「効率的に人材を集める方法が知りたい」などと悩みを抱える企業はいるのではないでしょうか。

この記事では小売業が効率よく人材を確保できる採用方法や、採用業務を効率化するためにおすすめのツール、求人サイトを紹介します。

この記事を参考に、効率よく自社の求める人材を採用しましょう。

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小売業求人の市場動向

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まずは小売業採用における市場の状況や、なぜ小売業の採用が難しいのかを確認しましょう。

小売業の求人倍率

有効求人倍率とは、公共職業安定所(ハローワーク)の求人数を求職者の数で割った値のことで、求職者1人に付き何件の求人数があるかを示しています。

つまり有効求人倍率が1倍より大きい数字のときは、求職者よりも求人数のほうが多くなり、1倍よりも小さい数字の場合は求職者の数に対して求人数が足りないという計算になるのです。

2021年4月時点での小売業(商品販売)の有効求人倍率は1.18倍となっており、求職者よりも求人数のほうが多くなっています。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和3年4月分)について

なぜ小売業の採用が難しいのか

小売業の採用が難しい原因として、以下の3つが考えられます。1つずつ確認しましょう。

◆給与が低く、勤務時間が長い

小売業の月給が約25万円(飲食料品小売業の場合)に対して、全職種の月給は約33万円と大きな差が生じています。

おまけに小売業の所定内実労働時間数が167時間、超過実労働時間数が11時間に対して、全職種の所定内実労働時間数が160時間、超過実労働時間数が13時間と、勤務時間が長いことも調査でわかっているのです。

つまり「長時間労働で給与も低い」という勤務形態が、小売業において求職者が集まりにくい要因といえます。

参考:賃金構造基本統計調査|e-stat

◆シフト制

小売業は土日祝日でも営業している場合が多く、シフト制を導入している企業が少なくありません。

そのため小売業で働く人は決まった曜日に休みが確保できないほか、正月やお盆、クリスマスなどの人が賑わう時期が繁忙期となっていることから、思うように休みが取れないこともあるでしょう。

規則的な休みが確保できず、長期休暇も取りにくい職種への転職は、「旅行に行きづらい」「帰省しにくい」「ゆっくり過ごせる時間が少ない」といったプライベートにも影響を及ぼしかねないため、人気が高まりにくい原因となります。

◆社会的に評価されにくい

社会的に評価されやすい仕事とは、医者や弁護士、パイロット、大学教授などのように、専門的な知識を必要とする職業のことです。

小売業は「誰にでもできる仕事」と見られる場合があり、社会的に評価されにくいことが少なくありません。

多くの求職者は社会的に評価されやすい仕事を選択する傾向があることから小売業に憧れる求職者は多くなく、転職したいと考える人が少ない傾向があります。

小売業の採用率を上げる見せ方

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小売業の採用率を上がるためには、求人票で自社の魅力を伝えることが大切です。

以下のポイントを確認しながら、求人票を作成しましょう。

ターゲットのペルソナ(人物像)を見直す

人材を採用したい場合は、「どのような人物に自社に来てほしいか」を見直し、自社に来てほしい人材に向けた求人を作成しましょう。

たとえば自社に来てほしいターゲットが30代の女性であれば、「育休や産休制度あり」「ママも多数在籍中」「時短勤務も可能」といった内容を掲載すると、求職者の関心が高まりやすくなります。

ほかにも小売業の「長時間勤務」「休みが確保しづらい」といった不安を解消できるように、「月の残業時間は〇時間以内」「シフト調整のしやすさ」などをアピールするのもおすすめです。

ただし男女雇用機会均等法雇用対策法によって、求人の際に年齢や性別を指定する表現は使用できないため、求人票に記載する際はターゲット像をイメージした言葉(体力のある方、コミュニケーション力のある方など)で表現しましょう。

またターゲットの年齢が若い世代の場合、インターネットを活用した就職活動が一般的になっているため、応募を増やすには求人サイトの活用や、自社のホームページに採用欄の掲載などインターネットを使った採用方法がおすすめです。

自社の魅力や条件の見せ方を変える

企業としての魅力を伝える

人材を確保したい場合は、「自分の意見を言いやすい」「成果を評価してもらいやすい」といった自社で働いているからこそわかる魅力を求職者に伝えることで、「ここで働いてみたい」と思ってもらいやすくなります。

たとえば同じ採用条件の求人が2社あった場合、多くの情報が掲載されており多くの魅力を伝えているA社と、基本的な求人情報しかわからないB社があれば、求職者は魅力を感じる要素の多いA社を選びやすいでしょう。

このように他社との違いを明確にすることで、人材を確保しやすくなるのです。

教育等の魅力

企業によって教育環境は異なるため、入社後にどのような教育を行っているのか伝えておきましょう。

・入社後の研修制度が充実しているため、未経験でも活躍できる
・人事評価は学歴や年齢などに左右されずに、平等に評価する
・中途入社や未経験の入社であっても、出世に影響しない

など、社員教育に関する記載があれば、入社後も安心して働けると感じる人は少なくありません。

事前に研修制度や内容など、社員の教育環境について伝えておくと、求職者も安心して求人応募しやすくなります。

待遇や環境の魅力

企業によって働く環境や待遇などは異なるため、どのような職場環境なのかわかりやすく記載しておきましょう。

・手当や福利厚生(社会保険や特別休暇など)
・キャリアステップ(店長や部長など)
・働いている人の平均年齢(平均年齢30代、20~30代の若い世代が活躍など)
・職場の雰囲気(意見を言いやすい環境や和気あいあいとした雰囲気など)

など、どのような職場環境なのかを詳しく伝えることで、求職者が入社後に「思っていた職場と違う」と感じにくくなり早期退職を防止できるほか、「このような職場で働きたい」と感じてもらいやすくなります。

仕事そのものの魅力

仕事に関する自社の魅力も、人材を確保するうえでのアピールポイントになります。

・仕事を通して、さまざまな知識を身に付けられる
・人の役に立つ仕事である
・頑張れば評価をしてもらえ、給与やボーナスなどの還元がある

など、自社で仕事をするとどのようなメリットがあるかを伝えると、求職者の関心を惹きやすくなるでしょう。

詳しくはこちら:【採用サイト】差別化できる4つのコンテンツと魅力的なサイト5選

小売業の採用に有効なツール

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小売業の採用を効率的に進めるためには、自社採用サイトや採用管理システムの活用がおすすめです。

それぞれがどのようなツールなのか、詳しく見てみましょう。

自社採用サイトを活用

自社採用サイトとは

自社採用サイトとは自社で運営や管理を行う、求職者の採用に特化したWebサイトを指します。

ほかの求人媒体を活用した場合は、求人媒体の規則に沿って求人情報を記載する必要がありますが、自社採用サイトは自社の伝えたい内容を好きなだけ記載できるため、自社の魅力をアピールしやすくなるのです。

求人情報だけでは伝わらない職場の環境や働いている人の様子などを、写真や動画を使って紹介できることから、採用サイトを活用すれば他社との差別化を図りやすく、求職者が知りたいと感じる社内の様子や環境を伝えやすくなります。

自社採用サイトのメリット

求人媒体に求人を掲載する場合は無料で掲載するよりも、有料で掲載したほうが求職者の目に留まりやすくなるため、採用コストが発生します。

しかし多くの費用をかけても、自社の求める人材が集まらないという問題が発生するかもしれません。

しかし自社採用サイトは自社内で管理しているため社員の給料以外の費用はかからず、自社の求めるターゲットに合わせたコンテンツを追加しておくことで、自社に来てほしい人材を低コストで集めやすくなるのです。

ほかにも自社採用サイトは自社が好きなように写真や機能をカスタマイズできたり、自社の雰囲気を事前に伝えることで求職者が入社後にミスマッチを感じにくくなったりといったメリットがあります。

詳しくはこちら:話題の自社採用とは|成功に導く3つの採用手法とメリットデメリット

採用管理システム(ATS)を活用

採用管理システム(ATS)とは求人の応募から採用に至るまで、採用に関する業務を一括で管理できるシステムです。

採用管理システム(ATS)を利用すれば、「求人管理」「応募者管理」「選考管理」 などの採用に関わる作業を管理してくれるため、効率的に採用活動が行えます。

たとえば雇用形態に正社員や契約社員などといった種類がある場合は、応募者の管理や1人ひとりの面接を設定するのもひと苦労でしょう。

採用管理システムを使用すれば、雇用形態ごとに応募者を振り分けて管理し、情報を社内で一括に管理できるようになるのです。

ほかにも現在の採用状況を確認して課題を抽出してくれたり、応募者へ自動で返信してくれる機能や連絡漏れ防止機能といった機能を活用することで応募者とのやり取りをスムーズに行えるため、採用効率がアップしやすくなります。

詳しくはこちら:採用管理システムとは?利用するメリットやサポートする機能の例を紹介

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小売業の採用に有効な求人サイト

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小売業の採用におすすめの求人サイトを5つ紹介します。

無料で利用できる求人サイトも紹介しているため、参考にしてみてください。

無料で求人を掲載したいならIndeedがオススメ


Indeedは求人に特化した検索エンジンで、インターネットを使って仕事を探している求職者にアピールしやすくなります。

一般的な求人サイトは、サイト内の情報しか閲覧できませんが、Indeedを活用すればあらゆるサイトの求人情報を得られるため、インターネットを使用して求職活動を行っている求職者に対して効率的に自社の魅力を伝えられるのです。

また求人サイトは有料での掲載が一般的ですが、Indeedは無料で掲載できる方法もあることから、費用を抑えながら人材を確保したい人におすすめです。

詳しくはこちら:Indeed無料掲載とは|有料掲載との違いとメリット・デメリット

マイナビ転職


マイナビ転職は求人数が約14,000件(2021年6月時点)と、業界最大級の求人数を取り扱っています。

求職者のプロフィール情報を確認して、気になる人材がいればスカウトできる機能もあるため、効率的に人材を確保できるのが特徴です。

「女性採用」や「正社員求人」といったターゲットに特化した専用サイトも用意されており、自社の求める人材に対しピンポイントにアピールしたい企業におすすめといえます。

エン転職


エン転職は会員数900万人以上(2021年4月時点)と、業界内でも多くの会員数を保有しており、なかでも35歳以下の会員割合は71.9%になります。

エン転職は求職者が転職した後すぐに退職するのを防ぐために、退職リスクを可視化できるツールが用意されており、早期離職による採用コストを削減しやすいことが特徴です。

若手の採用に強い求人サイトといえ、長く働いてくれる若い人材を確保したい企業におすすめといえます。

doda


dodaは会員数591万人(2020年12月時点)で、20代~30代半ばの年齢層が多く登録しています。

dodaは企業がどのような人物を求めているのかを事前に聞き取ってくれるため、求める人材を紹介してもらいやすいことが特徴です。

経験者採用や即戦力となる人材を見つけやすく、すぐに現場で活躍できる人材を見つけたい場合におすすめといえます。

女の転職type


女の転職typeは会員数約144万人(2021年2月時点)で日本最大級の女性向けの求人サイトとなっており、販売系の職種も多く求人掲載されています。

求職者の希望条件と、自社の求める人材の条件が一致する場合、求職者に漏れなく自社の求人情報が届く仕組みになっているのが特徴です。

女の転職typeに会員登録している女性は、正社員で長く働きたいと考えている人が多いため、中長期的に働いてくれる女性を探している企業におすすめといえます。

まとめ

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小売業は長時間労働や休みが変則的なこともあり、求人応募が集まりにくいと感じる企業は珍しくありません。

小売業が採用する際は自社の魅力を伝えながら、効率よく採用するのがおすすめです。

他社との違いをアピールしながら、ターゲットに合わせた求人情報を掲載すると自社の求める人材が確保しやすくなるため、自社採用サイトや求人サイトを活用しながら、優秀な人材を採用しましょう。

トルーなら月々1.5万円から採用サイト制作ができ、求人領域のプロがサポーターとなってアドバイスを受けながら採用コストをぐんぐん下げることができます。

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