【採用サイト2021年版】共通する4つの特徴と印象に残る企業7選
採用サイトのトレンドは年々変化していき、その年によって特徴が異なります。
今回は、2021年の採用サイトの特徴の説明から印象に残る採用サイトの作り方、また採用サイトを作るために必要なコンテンツ、さらには採用サイト制作において重要な点について説明していきます。
最新版!《2021年の採用サイト》4つの特徴
ここでは2021年の採用サイトの特徴を主に4つに分けて解説していきます。
採用サイト作成においてトレンドを把握しておくことは非常に重要です。
よく読んで2021年の採用サイトの特徴を掴んでおきましょう。
スマートフォンで見やすいサイト設計
2021年における就活サイトの大きな特徴として、スマートフォンで見やすいサイト設計を目指す必要があることがあげられます。
その大きな理由は『モバイルファーストインデックス』への移行です。
『モバイルファーストインデックス』とは、Googleによる検索順位の評価対象がスマートフォンサイトである事を指します。
これまで検索順位を決定づける評価基準はPCページでしたが、これからはスマートフォンサイトが検索順位の評価規準に変わるのです。
このモバイルファーストインデックスは2021年3月より順次適用されていき、スマートフォンサイトで最適化されていないページの評価が落ちていく仕様になります。
スマートフォンで見やすいサイト設計を意識してサイト作成するようにしましょう。
短く言葉を切ることで目を引くキャッチコピー
現在就活サイトでトレンドとなっているキャッチコピーの特徴に『句読点を有効に用いた、違和感を演出したキャッチコピー』があります。
『、』や『。』を効果的に使うことや印象的な言葉やフレーズを用いることにより、求職者に対し強く印象を残すことができます。
会社の理念や信念を長い文章で書き記すこともできますが、短い1文だけでも求職者に対し想いを十分に伝えることは可能です。
会社の想いが伝わる、効果的なキャッチコピーを採用サイトに取り入れましょう。
動画を上手く活用したサイト構成
近年では動画を上手く活用した採用サイトが増加しています。
採用サイトに動画を取り入れることで、「言葉や写真だけでは伝えられない雰囲気や思いが伝わりやすい」という効果が生まれます。
これには昨今、若者の間でYouTubeなどの動画アプリが一般化したことも要因として考えられます。
PR動画を全面に打ち出し、印象的な採用サイトを作ることも効果的です。
アニメーションなど動きが多いサイト構成
特殊な効果や動きを多く用いた、アニメーションなどを豊富に利用した採用サイトも非常に多くなっています。
特に広告代理店やWEB制作会社の採用サイトではアニメーション効果が多く使われており、自社のクリエイティブ能力を求職者に対しアピールする狙いがあります。
クリエイティブ能力が重視される業種の企業では自社の技術を採用サイトでアピールすると効果的です。
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印象に残る採用サイト7選
ここでは実際の企業採用サイトを引用し、印象に残る採用サイトの特徴を3つに分けて紹介していきます。
短く上手く違和感を演出したキャッチコピーを持つ採用サイト3つ
・伊勢半グループ
化粧品の製造、販売をメインに運営する伊勢半グループ。
その採用サイトのトップページには「ようこそ、顔採用の伊勢半へ。」といった非常にインパクトの強いキャッチコピーが大きく描かれています。
これは、採用においてタブーとされる顔採用をあえてキャッチコピーとして用いることで求職者の興味を引く狙いがあります。
もちろん容姿を基準とした採用を行うわけではなく、実際には好きなメイクや服装、ヘアスタイルで面接に挑んでもらうといった意図がサイトを読み進めていくと記載されています。
本来の目的をあえて隠し、意図的に違和感のあるキャッチコピーを用いる手法の1つと言えます。
・Sky株式会社
ソフトウェア開発を手掛けるSky株式会社のキャッチコピーは「好きだから働く。好動力!」です。
「行動力」という言葉に「好き」を合わせた「好動力」という造語により、ひときわ目立つ採用サイトとなっています。
企業理念も的確に表した造語であり、違和感を効果的に用いた秀逸なキャッチコピーであると言えます。
・大成建設株式会社
建築、土木、都市開発など様々な事業を手掛ける大成建設株式会社。
創立140年を超える大手ゼネコンのキャッチコピーは「地図に残る仕事。」です。
文字数はたった8文字ですが、どのような仕事なのかや、そのやりがいまでを表したキャッチコピーです。
サイトの構成としては、そのキャッチコピーに続く形で4人の社員の体験談を取り上げる形となっています。
動画を上手く活用した採用サイト2つ
・ヤマハ株式会社
音楽業界大手のヤマハ株式会社の採用サイトには、その事業内容や社員へのインタビューをまとめた映像が掲載されています。
動画の質が非常に高く、文字では伝えることのできない、社内の雰囲気や社員の働く様子がよりわかりやすく伝わってきます。
・オムロン株式会社
制御機器、FAシステムの製造や開発、販売などを手掛けるオムロン株式会社。
採用サイトには、開発職や営業職といったさまざまな業種の社員にインタビューをした映像が掲載されています。
現場の社員から生の声を聞くことで、業務の内容がわかりやすく伝わります。
動画の質も高く、思わず見入ってしまうような内容となっています。
サイトの動きが多い採用サイト2つ
・ブランディングテクノロジー株式会社
開いた瞬間に動画が始まるという非常にインパクトの強い採用サイトです。
下にスクロールするに連れてメッセージや画像が浮かび上がってくる動きの多いサイトでもあります。
このような動きの多い採用サイトは印象に残る上に内容に引き込むことができるため、求職者に与えるインパクトも大きく効果的だと言えます。
・USEN-NEXT HOLDINGS
音楽配信や店舗向けサービス提供事業から、通信エネルギー事業まで幅広い事業を手掛けるUSEN-NEXT HOLDINGS。
白と黒を基調とした非常にオシャレなサイトデザインの採用サイトです。
下にスクロールするとすべてのコンテンツが後から浮かび上がってくるようになっており、動きが多く大きな印象を与える採用サイトだと言えます。
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採用サイトに記載すべき必須の11コンテンツと求職者が知りたい3コンテンツ
ここでは採用サイトを作成するにあたって欠かせないコンテンツを11個と、求職者が知りたいコンテンツを紹介していきます。採用サイト作成の際に参考にしてください。
採用サイトに必須のコンテンツ11
・会社紹介
会社紹介は必ず掲載すべき必須コンテンツと言えます。
会社紹介とはその会社がどういった会社か、またどのような事業に取り組んでいるのかがわかるようなコンテンツを指します。
前項で紹介したような社員インタビューのような形式で紹介される場合もあります。
採用サイトは求職者と企業を繋げるといった目的があります。
そのため、その企業がどういった企業なのかを採用サイト上に記載することで、求職者が応募する企業を選ぶ際に参考にすることができるのです。
・会社の理念・ビジョン
会社の理念・ビジョンも必須コンテンツの1つです。
会社の理念・ビジョンを掲載することで、求職者が会社への理解を深めるといった目的があります。
その業界への理解が浅くともわかるような、工夫されたコンテンツ作りを心がけることが大事です。
いくら熱く理念やビジョンを語っても、求職者がわかりにくいようなコンテンツでは意味がありません。
誰が読んでも理解のしやすいコンテンツを作成するようにしましょう。
・社風
その会社の社風がわかるようなコンテンツも掲載しましょう。
事前にインターンに参加をした人であればある程度社内の雰囲気を知っていますが、それ以外の人は中々社内の雰囲気をイメージしづらいものです。
社員インタビューなどの映像や画像を使い、社内の雰囲気を感じられるコンテンツを掲載すると効果的です。
・社員紹介
実際に会った事がない人であれば、どのような社員が働いているのかイメージが出来ないものです。
OB訪問やインターンを経験した人であれば社員と接したことはありますが、それ以外の人にもどのような社員が働いているのかわかるような社員紹介は必ず掲載しましょう。
・展開する事業・サービス概要
どのような事業やサービスを展開している記載しましょう。
なんとなくであればどのような業種か求職者も理解できますが、同じ業種であっても会社により事業やサービスの詳細は異なります。
自社ではどのような事業・サービスが展開されているのか、また、独自の事業やサービスがあるのであれば必ず明記しておくようにしましょう。
・応募要項・職種詳細
応募要項や職種詳細は採用サイトにおいて最も重要なコンテンツであると言えます。
求職者はどの人数採用予定なのか、どの職種で採用があるのか、といったことを必ず確認します。
詳細かつ明確に記載しましょう。
・選考ステップ
求職者は企業の採用サイトの選考ステップを見て就職活動のスケジュールを組みます。
自社の採用サイトには詳細な選考ステップを必ず記載しましょう。
・給与
求職者が企業選びの際に重視するポイントの1つが給与です。
具体的に職種別で、初任給や昇給の頻度など細かく記載しておきましょう。
・福利厚生
給与と合わせて福利厚生の記載もしましょう。
事業内容や社内の雰囲気とは別に、給与や福利厚生などの待遇面も、求職者にとって企業を選ぶ上で非常に大きな基準となります。
細かく記載しておくようにしましょう。
・キャリアパス
キャリアパスとは、企業の中で昇進や異動を通してどのようなポジションに将来的に就くかといった、その社員のキャリアにおける道筋を示したものです。
社内で実際にどのようにして能力を身に付けていくのか、約何歳でどの役職になるのかなどの大まかなキャリアパスを示すことで求職者が企業の中でどのようにキャリアを積んでいくのかがイメージしやすくなります。
・よくある質問
求職者としては記載されている内容以外にも気になることがあるかもしれません。
そういった疑問点として考えうる内容を「よくある質問」欄としてまとめておくといいでしょう。
特に求職者が知りたい3つのコンテンツ
エン・ジャパンの「求職者に聞く、採用サイトで特に注目しているコンテンツ」では、以下の3つのコンテンツが特に求職者が重視している情報であると紹介しています。
1位:展開する事業・サービス概要
やはり求職者にとって就職先選びのうえで軸となる、その会社の展開する事業・サービスが1番需要の高いコンテンツです。
競合他社との違いを明確にしておくと、求職者の理解をより深めることが可能です。
2位:社風
就職し、長く働くこととなる会社の社風が気になるのは当然であると言えます。
就職先選びの大きな基準の1つです。
動画や写真を上手に活用して、自社の社風を魅力的に伝えるようにしましょう。
3位:会社の理念・ビジョン
こちらも企業選びの基準になります。
入社後のミスマッチを防ぐ意味、また面接対策の意味でも需要が高いようです。
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【採用サイト】差別化できる4つのコンテンツと魅力的なサイト5選
《採用サイト制作》欲しい人材を獲得する上で重要な3つのポイント
自社の採用サイトを用いて人材獲得を行う場合、その採用サイト制作段階において重要となる点がいくつか存在します。
ここでは3つの重要な点を紹介していきます。
採用方針を支えるターゲット設定
採用サイトを作成するうえで最も重要なことがターゲット設定です。
どのような求職者に対し、どのような情報を伝えたいのかを明確にしたうえで採用サイト制作を行わなければ、本来伝えたい情報がターゲットとなる人材に伝わらずサイト全体でのメッセージが曖昧なサイトになってしまいます。
採用サイトを作成する段階でまず、どのような人にどんな情報を伝えたいのかをはっきりと明確化する作業をしておくようにしましょう。
第一印象を決定づけるキャッチコピー
求職者が採用サイトを開いたときにまず1番初めに目にするものがキャッチコピーです。
キャッチコピーは求職者にとっていわば「会社の顔」であり、その企業に対する印象を決定づける非常に大きな意味合いを持ちます。
第一印象でいいインパクトを与えられるかどうかはその後の応募に大きく関わってきます。
そのため、短いフレーズでその会社の理念や伝えたいことがわかる、印象に残るようなキャッチコピーを作成しておきましょう。
サイトの質を左右する制作会社選び
採用サイト作成を外注する場合、その制作会社の選び方でサイトの質が大きく変化します。
制作会社ごとにそれぞれ強みや特徴があり、自社の採用サイトを作成するうえでどの会社が一番適切かどうかをしっかりと見極めたうえで発注することが大切です。
作成したいサイトに合わせた、最適な会社を選択するようにしましょう。
まとめ
この記事では2021年採用サイトのトレンドから採用サイトを作成するために必要な知識、重要なポイントを実際の企業採用ページの実例も交えて解説してきました。
採用サイトのトレンドは年々変化していきます。
採用サイトのトレンドを把握し、トレンドに合わせた最適な採用サイトを作成することが大切です。
魅了的な採用サイトを作成して自社の求める人材の獲得に役立てていきましょう。