《業界別の平均値つき》Indeedの平均CPCと4つの改善方法
Indeedに求人を掲載するときに、
「そもそもCPCとは何?」
「IndeedでのCPCの設定は、どのくらいが平均なの?」
「どのようにCPCを設定したらいい?」
と疑問に感じていませんか?
このような疑問にお答えするため、Indeedの基本知識からCPCを決めるポイント、平均値などについて解説していきます。
Indeedの平均CPCの概要と業界別平均CPC
インターネット求人広告を掲載する際に重要となる「CPC」について理解しておきましょう。
CPCとは?
CPCとは「Cost Per Click」の頭文字をとった略語で、クリック単価という意味で、CPC(クリック単価)とは、一般的に「利用者がWebサイトの広告を1度クリックするたびに発生する広告料金」です。
一般的なネット広告の掲載料金の1種で、どのくらい集客できているのかが分かりやすいため、費用対効果を示す指標としても使われています。
Indeedの有料プランの場合、自社の広告がクリックされたときだけ課金されるため、Web上にいくら掲載されていても、クリックされなければお金がかかりません。
有料広告とリスティング広告のCPCの比較
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンでキーワード検索をした際に連動して表示される広告です。
検索窓のすぐ下などのユーザーの目につきやすい場所に表示されるため、効率的に顧客獲得ができます。
Indeedと同じく、リスティング広告もクリック課金制度を採用しており、CPCは企業が設定した入札価格と広告の品質をもとに決定されます。
リスティング広告の最低入札価格は、キーワードや入札者数、広告の品質などによって1~9999円の間で変動します。
一方、Indeedのクリック単価は、15~999円の間で設定することができ、業種や時期、地域によって変動します。
リスティング広告の場合、高いものになると3000円以上のキーワードもあるため、Indeedの方がクリック単価が安くお得だといえます。
業界別平均CPC
IndeedのCPCは、実は業界によって平均金額が異なります。
ただしIndeedで求人募集する時期や地域、雇用形態によってもCPCが変動する可能性が高く、平均CPCは一概に言えません。
以下では、各業界とそのだいたいの平均的なCPCをまとめていますので、参考にしてください。
飲食関係 |
約100円~約300円 |
教育関係 |
約20円~約100円 |
保育関係 |
約40円~約250円 |
医療関係 |
約250円~約450円 |
介護関係 |
約50円~約200円 |
建築関係 |
約50円~約200円 |
観光関係 |
約140円~約200円 |
IT関係 |
約150~約450円 |
イベント関係 |
約50円~約100円 |
アパレル関係 |
約130~約350円 |
専門性の強い医療関係やIT系は、CPCの平均値が比較的高くなっています。
一方で、飲食店や塾の講師などアルバイトやパートの契約での募集でも可能な飲食関係や教育関係は、CPCの平均値が低めになっているのが特徴です。
Indeed求人広告掲載の平均CPCの改善方法4つ
Indeedでの求人広告を掲載する際に「適切なCPC値にしたい」、「どうやったらCPCを高くできるんだろう」と思う方も少なくないでしょう。
ここでは、Indeedに掲載する求人広告のCPCを改善する方法を4つ紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
求人業に職業名を分かりやすく表示する
求人業の職業名を見たとき「どういった仕事なのかよくわからない」と求職者が感じてしまうと、求職者が求人広告をクリックする確率は低くなるでしょう。
具体的な例を挙げると「オープニングの作業」や「新規事業 課長候補」、「研究スタッフ」などです。
「コンサートのイベントスタッフ」、「百貨店の販売員」、「自社メディアの編集者候補」など求人業の職業名を求職者が見て「どういう仕事内容なのか」「どういった職種やポジションなのか」のように求職者が業務内容をイメージしやすいと、求職者が求人広告をクリックする確率が高まるでしょう。
求人票に検索されやすいキーワードを入れる
Indeedは検索エンジンであるため、求職者は興味のある仕事に関係するキーワードを入力して仕事を探します。
そのため求職者が良く検索する、あるいは人気のあるキーワードを求人票に盛り込むことが大切です。
求職者が仕事を探す上でよく検索する代表的なキーワードで、働き方や待遇面に関するものを挙げると、
・「正社員」
・「アルバイト」、「正社員」
・「土日祝日休み」
・「日払い可」
・「インセンティブあり」
・「社会保険」
・「制服貸与」
・「昇給あり」
などになります。 さらに、求職者によく検索される応募の条件、会社に関する情報、仕事内容などに関してのキーワードは、
・「シニア」
・「駅チカ」、「最寄り駅名」
・「大手」
・「企業名」、「店舗名」
・「営業」
・「事務」
・「軽作業」
・「受付」
・「入力業務」
などです。
Indeedに搭載されているAIがキーワードを誤認してしまう可能性があるため、キーワードを選ぶ際は求人票に盛り込むキーワードと自社の求人募集内容に相違がないかどうか、必ず確認しましょう。
具体例でいうと、キーワードを「未経験者OK」としていて、募集内容に「経験者でなくても良い」だと、求人広告の募集内容の”経験者”というワードにIndeedのAIが反応してしまいます。
すると「経験者」というキーワードで検索した求職者に求人広告が表示されてしまうため、求職者が求める内容とIndeedに表示された求人内容がミスマッチしてしまうのです。
キーワードと求人広告の募集内容が一致するかに注意しつつ、求職者が検索しそうなキーワードを求人票に入れることで、掲載した求人票が求人者の目につき、CPCの改善につながります。
クリック単価を上げる
Indeedには無料掲載と有料掲載の2種類の掲載方法があります。
Indeedは広告型の運用であるため、有料掲載においてクリック単価を上げることで、掲載した求人広告の露出を高めることができるでしょう。
クリック単価は1クリックあたりにかかる費用で、設定したクリック単価が他社の求人と比較して自社のクリック単価が高くなってしまう可能性があります。
しかし、他社のクリック単価よりも、自社のクリック単価が低い場合は表示されない可能性があるため、注意が必要です。
クリック単価を上げたことで掲載した求人広告のクリック数が著しく高くなってしまうと、掲載費用が跳ね上がってしまうデメリットもあるため、気を付けましょう。
クリック単価を上げる際はIndeedで使用する広告の予算を確認し、求人広告のクリック数や使用した費用を常にチェックする必要があります。
項目ごとに分けてキャンペーン数を増やす
キャンペーンとはIndeedのスポンサー広告に掲載する求人情報に関して、グループ別に設定できる機能のことです。
キャンペーン分けをすることで、採用したいターゲットとなる求職者へ求人広告を露出ができます。
例えば「アルバイト」で募集したい場合は、アルバイトでキャンペーンを分けると良いでしょう。
キャンペーン数を増やすことで表示回数を増やせるだけでなく、狙っているターゲットへの露出への増加が期待できます。
「Indeedに直接求人情報を作成する方法」ではキャンペーン分け機能がないため、キャンペーンを増やしたい場合は「求人情報をIndeedに連携する方法」でキャンペーン設定を行いましょう。
IndeedのCPCを決める時に知っておくべき3つのこと
実際にCPCを設定する際、どのようなことを知っておけばいいのでしょうか。
ここでは、ポイントを3つに絞ってお話しします。
(1)IndeedのCPCの平均値を知っておく
IndeedのCPCは、15~999円の間であれば、企業が自由に設定することができます。
あまりに安く設定してしまうと、求職者がクリックしやすい上位に表示されず、人材を確保できないということになりかねません。
IndeedのCPCは、15~999円の間であれば、企業が自由に設定することができます。
そのため、平均値を参考にしながらCPCを設定することが重要です。
ただし、検索エンジンのようにユーザーのニーズに合った求人から表示されるため、CPCを高額に設定すればIndeedの上位に表示されるとは限りません。
CPCは業種によって人気に差があったり、地域によって求職者の数が違ったりするため、求人募集の業種や時期、地域によって差が生じます。
そのため、はっきりとした平均値は出せませんが、IndeedのCPC単価はアルバイトだと50~100円程度、中途だと100~300円程度、派遣だと30~80円程度となっています。
また、業種ごとのCPCの平均値の例を下記にまとめていますので、参考にしてください。
・正社員のシステムエンジニアを関東で募集する場合:CPCの平均値150~450円
・建築関係で施工管理や現場作業員の正社員を関東で募集する場合:CPCの平均値80~350円
・通信コンサル系営業の正社員を関東で募集する場合:CPCの平均値150~350円
・派遣系事務の正社員を関東で募集する場合:CPCの平均値30~180円
・アパレル関係の販売員正社員を関東で募集する場合:CPCの平均値130~350円
費用対効果で適切なCPCは、実際に掲載してみなくては分かりません。
採用難易度が高い場合や、なるべく早く採用したい場合、できるだけ多くの人から人材を選びたい場合などはCPCを上げると効果が期待できます。
反対に、想定以上の応募数があり、選考や採用のペースを落としたい場合や、求める人材像と検索ユーザーがマッチしてない場合などは、CPCを下げるとよいでしょう。
(2)IndeedのCPCの決め方を知っておく
効率的に採用を進めるためには、CPCの設定が重要です。
ユーザーは、ある程度検索の時点で求める仕事のイメージを持った状態で、勤務地とキーワードを入力して仕事を検索します。
CPCが低いと検索結果の上位には表示されにくくなり、ユーザーが広告をクリックする確率は低くなります。
極端に高額もしくは安い価格にCPCを設定するのではなく、適切な価格に設定することで、より効率的に人材を集め、費用と時間を節約することにもつながります。
CPCは企業のニーズによって適正価格が変わるため、まずは採用人数をはじめ、採用にかける予算や採用期間など、採用ニーズを把握しておくことが大切です。
適正なCPCを設定するために「アナリティクス」を活用しよう
アナリティクスは基本的に無料で利用できるIndeed求人広告のアクセス解析ツールで、ユーザーの行動に関するデータを見ることができます。
訪問者や使用したデバイス、サイト内での行動データなどがチェックできるのです。
アナリティクスを利用して解析することで、より明確にユーザーのニーズをつかみ、適切なCPCの設定と求人ページの強化につながります。
※あわせて読みたい
・「アナリティクス」はIndeedの活用に必須!種類と運用方法とは
(3)適正なクリック単価の決め方を知っておく
Indeedを利用する上で適正なクリック単価を設定するためには、求職者の動きや時期を把握する必要があります。
求人情報の閲覧数や掲載数は時期によって変動する傾向にあり、基本的に10月と2月は採用ニーズが増えるため、求人数が多くなるといわれています。
この時期にはクリック単価は高めに設定するほうが効果が高いでしょう。
また、1・2・6・9・10月は転職者が多く、閲覧数が増えやすい時期のため、普段よりも低めに設定しても効果が見込める可能性があります。
ある程度Indeedを利用していく中で、こういったデータを集め、常に解析していくことが必要です。
データの解析をもとに、どのくらい費用をかければ効率的かつ十分に集客ができるのかを判断し、CPCに反映していくようにしましょう。
まとめ
CPCはクリック単価のことで、クリックあたりの単価です。
CPCを設定する際は、CPCの平均値を把握した上で設定する必要があります。
また、求人広告のクリック数をチェックし、CPCを適宜改善していく事が求人広告運用では重要です。
この記事を参考に、平均的なCPCの平均値や設定の仕組みを理解し、自社の求人広告掲載の運用に役立てましょう。
効率的な求人広告の運用をお考えなら、採用コストの削減や応募の増加が見込める「トルー」がおすすめです。
トルーでは採用サイトを作成できるだけでなく、採用サイトとIndeedをはじめとするさまざまな求人検索エンジンに連携できるので、求職者へのアプローチを増やすことができます。
分からないことがあっても企業様ごとに担当のサポーターがつくので、安心して利用できるのもトルーの特徴です。